これから初めてサーキットを走りに行こうと考えている方の中には、
「サーキット走りたいけど、何を準備したらいいか分からない」
「初めてのサーキット走行で、とても不安」
と思っている方もいらっしゃるかと思います。
サーキット走行は、敷居が高いように思われがちですが、全くそんなことはありません。
今回は、サーキット走行をする上で必要な準備や知識、よくある疑問を解説していきます。
サーキットとは

そもそもサーキットとは何かについてですが、車やバイクがレースや練習走行をするために作られた、環状の道路のことです。
サーキットは危険な場所と思う方もいるかもしれませんが、公道でブッ飛ばすより遥かに安全です。
サーキット走行では、普段体験することができない前後左右の重力や、爽快感を味わうことができます。
【必須編】サーキット走行に必要な準備

公道で飛ばすより安全と言っても、全く準備をしないでサーキット走行をするのは危険です。
サーキット走行をするうえで、必要な準備があるので解説していきます。
①ブレーキ関係の整備

1つ目は、ブレーキ関係の整備です。
サーキット走行をする前に、サーキット走行に対応したブレーキパッドとブレーキフルードの交換が必須になります。
交換しないと、ブレーキが効かなくなってしまう可能性があり、非常に危険です。
ブレーキパッドは適正温度が700℃以上のもの、ブレーキフルードは規格がDOT4以上のものを選ぶようにしましょう。
ブレーキパッドは、車種専用設計のものがほとんどなので、適合しているか必ず確認しましょう。
②エンジンオイルの交換

2つ目は、エンジンオイルの交換です。
純正指定のエンジンオイルよりも、少し硬めのエンジンオイルを選ぶことをおすすめします。
車の取扱説明書に書いてあることがほとんどなので、確認しましょう。ネットで調べるのもOKです。
例:純正指定が0w-20の場合、0w-30もしくは5w-35あたりを選ぶ
硬めのエンジンオイルを選ぶ理由としては、サーキット走行では、普段の運転よりもエンジンの温度が上昇するため、柔らかいオイルだと油膜切れを起こして、エンジンが壊れてしまう可能性があるからです。
③工具類

3つ目は、工具類です。
大きな工具セットを持ち込む必要はありませんが、最低でもタイヤの空気圧を測れるエアゲージと、タイヤのナットを締めるためのトルクレンチは持っていくことをおすすめします。
現地でタイヤ交換をするつもりなら、油圧式ジャッキやインパクトレンチがあると便利です。
また、今後もサーキット走行を続けていきたいと考えているのであれば、工具セットを購入しても良いでしょう。
コツコツ買い揃えるよりも、安上がりで済みます。
④服装関係

4つ目は、服装関係です。
1.長袖長ズボン
2.グローブ(軍手はNG)
3.ヘルメット(半ヘルはNG)
4.スニーカーなどの運転しやすい靴
上の4つがあればOKです。
個人で走りに行くときや走行会に参加するときなどは、レーシングスーツを買う必要はありません。
また、ヘルメットやグローブ、シューズもレースに出られるような高価なものは買わなくても大丈夫です。
僕もメカニックグローブと、バイク用のフルフェイスヘルメットで走ったことがありますが、特に文句は言われませんでした。
【推奨編】サーキット走行に必要な準備

続いて、サーキット走行をする上で必須ではありませんが、準備しておくとより楽しく、快適にサーキット走行できるものがあるので、紹介します。
①予備のタイヤ

1つ目は、予備のタイヤです。
サーキット走行は、公道での運転よりもタイヤへの負担が圧倒的に大きいです。
なので、万が一パンクしても大丈夫なように予備のタイヤを持っていくことをおすすめします。
特に、ドリフトをしたいと考えている方は絶対に持って行った方が良いです。
4本準備できるのが理想的ですが、1本だけでも持っていくと安心なので、1本は準備しておくと良いでしょう。
②レジャーシートもしくはブルーシート

2つ目は、レジャーシートもしくはブルーシートです。
サーキットに持って行ったものを置いておくときに、レジャーシートかブルーシートがあると便利です。
特に、雨が降っていて地面が濡れているときはブルーシートを敷いて上からくるむこともできるので、持ち物を濡らさずに済みます。
③テープ類

3つ目は、テープ類です。
走行会の参加であれば、ボディにゼッケンを貼る必要があるためマスキングテープがあると便利です。
マスキングテープは、ボディに傷つけることが無いためおすすめです。
また、計測器を使用する場合は、車内に固定しておく必要があるため、布テープやクラフトテープを持っていきましょう。
マスキングテープだと、固定できない可能性があります。(僕は固定できませんでした)
サーキットによっては、ライト類をテープで固定する必要がありますので、事前に固定が必要かどうかの確認をしておきましょう。
固定が必要な場合は、布テープやビニールテープでボディにまたがる長さにして、×印を描くように貼ればOKです。
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知っておいた方がいい知識

続いて、サーキット走行をする上で知っておいた方が良い知識があるので、解説します。
初めてサーキット走行をする場合は、運営側に「サーキット走行初めてです」と伝えれば、ひと通り説明はしてくれます。
ですが、当日は緊張すると思うので、事前に軽く頭に入れておくことをおすすめします。
①フラッグ類

サーキットでは、フラッグという旗が振られます。
フラッグにはいくつか種類があって、それぞれ意味が違ってきます。
フリー走行や走行会で使われるフラッグは、大体4種類なのでそれぞれ解説します。
1.チェッカーフラッグ

1つ目は、チェッカーフラッグです。
誰もが一度は見たことがあるデザインだと思いますが、チェッカーフラッグはセッション終了を意味します。
この旗が振られたら、走行終了の合図なのでピットへ戻りましょう。
2.イエローフラッグ

2つ目は、イエローフラッグです。
コース上に何かしらの危険があるときに振られます。
コース上で車が止まっていることや、事故が発生していることがほとんどです。
イエローフラッグが振られたら、減速して旗が解除されるまで細心の注意をはらって走行しましょう。
ピットに戻る義務はありません。
3.レッドフラッグ

3つ目は、レッドフラッグです。
レッドフラッグは、セッションの一時中断を意味します。
悪天候のときや、大きな事故が発生してコース上を走行することが不可能と判断された場合に振られます。
レッドフラッグが振られたら、徐行レベルまで減速してピットロードへ向かいましょう。
4.オイルフラッグ

最後は、オイルフラッグです。
オイルフラッグは、コース上にオイルが乗っていることを意味します。
減速の義務などは特にありませんが、コース上にオイルがあるということは、路面が非常に滑りやすくなっているので、減速してどこにオイルがあるのか確認することをおすすめします。
②ピットロードの走行

2つ目は、ピットロードの走行の仕方です。
ピットロードはコース外扱いとなるため、全開走行は厳禁です。
鈴鹿サーキットのような、国際サーキットの場合はピットロードに速度制限が設けられていますが、ショートサーキットだと、速度制限は決められていないこともあります。
速度制限が無い場合は、20km/h程度で走行しましょう。
また、ピットロード出口からコース上に伸びている白線がある場合、白線をまたいでのコース合流は禁止されています。
白線に沿うように走行して、白線が消えたところから合流するようにしましょう。
コース上からピットに戻る際は、ウィンカーを出して周りへの合図を忘れないようにしましょう。
サーキットの場所

サーキットが住んでいる地域にあるのかどうか不安という方もいらっしゃるでしょう。
鈴鹿サーキットや富士スピードウェイのような、国際サーキットは数えるほどしかありませんが、全長1km前後のショートサーキットであれば、全国各地にあります。
下記のボタンから飛べるサイトでは、サーキットの場所やイベント情報を見ることができます。
ぜひ活用してみてください。
よくある質問

最後に、初めてサーキット走行をする方のよくある質問や不安な点に回答します。
まとめ

いかがでしたか?
今回は、サーキット走行をする上で必要な準備や知識、よくある疑問を解説してきました。
サーキット走行をする前に必要な準備を表にまとめました。
項目 | 必須or推奨 |
ブレーキパッド、フルードの交換 | 必須 |
エンジンオイルの交換 | 必須 |
エアゲージ、トルクレンチなどの工具類 | 必須 |
長袖長ズボン、ヘルメット、グローブ、運転に適した靴 | 必須 |
予備のタイヤ | 推奨 |
レジャーシートもしくはブルーシート | 推奨 |
マスキングテープ、布テープなどのテープ類 | 推奨 |
初めてのサーキットで怖さや不安も大きいと思いますが、サーキット走行はとても楽しいので、ぜひ本記事を参考にサーキット走行にチャレンジしてみてください。