RX-8は大きく分けて前期型(2003年4月~2007年8月)と後期型(2008年3月~2012年6月)の2つのモデルがあります。
中古車サイトを見てみると、前期型と後期型で価格に差がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、RX-8の前期型と後期型の違いを解説していきます。
また、どちらがおすすめなのかも合わせて解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
前期型と後期型の違い7選
前期型と後期型の違いを7個挙げたので、それぞれ解説していきます。
①外観、内装

1つ目は、外観と内装の違いです。
外観は、前期型が丸みを帯びているデザインであるのに対し、後期型は少し角ばっておりシャープな印象を受けます。
どちらが良いかは人それぞれだと思いますが、個人的には後期型の方が好みです。
内装に関しては、ステアリングの形状やメーターのデザイン、シート形状などが変更されていますが、一番大きな違いはオーディオです。
前期型はビルトインタイプのオーディオで社外品への交換が難しかったですが、後期型では2DINタイプのものに変更されているため、社外品への交換が容易となっています。
②グレード

2つ目は、グレードの違いです。
前期型と後期型でグレードの種類が違っています。
- ベースグレード
- タイプE
- タイプS
マツダスピードバージョンやSports Prestige Limited Ⅱなどの特別仕様車はタイプEもしくはタイプSをベースとしています。
2006年8月以降のモデルでは、今まで4ATだったものが6ATに変更されています。
AT車をお探しの方は、2006年8月以降のモデルを購入することをおすすめします。
- ベースグレード
- タイプE
- タイプS
- タイプG
- タイプRS
ベースグレードが2009年5月の改良で無くなり、新たにタイプGが設定されました。そのため、2009年5月以降のモデルでは5MTが無くなっています。
特別仕様車は、前期型ではいくつか種類がありましたが、後期型では最終モデルとなるスピリットRのみです。
③エンジン出力

3つ目は、エンジン出力の違いです。
前期型では、スタンダードエンジンが210ps、ハイパワーエンジンが250psとなっています。(カタログ値)
一方後期型では、スタンダードエンジンが215ps、ハイパワーエンジンが235psです。(カタログ値)
「ハイパワーエンジンの馬力落ちてるじゃん!」と思うかもしれませんが、これは実馬力に近づけた数値となっているようです。
言い換えれば、「前期型はちょっと盛りすぎていた」ということです。
なので、前期型も後期型もエンジンパワーに大きな差はありません。(純正状態の場合)
④故障率

4つ目は、故障率の違いです。
結論は、前期型の方が壊れやすいです。
前期型の方が年式が古いこともあると思いますが、前期型で起きていたトラブルを踏まえたうえで後期型が開発されているので、後期型の方が故障は少ないと言えます。
後期型もトラブルが無いとは言えませんが、耐久性は確実に向上しているため、長く乗ることを考えると後期型の方がいいです。


⑤カスタムパーツの種類

5つ目は、カスタムパーツの種類です。
カスタムパーツの種類は、前期型の方が豊富にあります。
後期型も少ない訳ではないですが、比較すると前期型の方が多いです。
前期型の方が登場が早いこともありますが、登場が早いおかげで車検上の規制が後期型よりも緩いです。
「自分好みにカスタムして楽しみたい」という方や、「サーキットを限界まで攻めたい」という方は、前期型の方が向いています。
⑥中古車の流通台数・価格

6つ目は、中古車の流通台数と価格の違いです。
まず台数ですが、2023年6月時点で、前期型の方が台数が多いです。
試しにカーセンサーで条件を絞って検索してみたところ、前期型が303台(2023年6月時点)、後期型が167台(2023年6月時点)という結果になりました。
価格に関しては、前期型の方が安い傾向にあります。
前期型は100万円以内で買えてしまいますが、後期型は100万円以内だと選択肢がかなり少ないです。
しかし、RX-8は徐々に値上がりをしてきていて、前期型でも100万円以上する個体も出てきています。

⑦その他の違い

前期型と後期型の違いを6つ挙げましたが、その他にも数えきれないくらい多くの部分が前期型と後期型では違っています。
具体的には、後期型ではオイルクーラーが2つになっていたり、ボディ剛性が強化されていたりしますが、普段使いで気付くことはほとんどないと思います。
もっと細かな違いも知りたい方は、下のボタンから詳しく書いている方の記事に飛ぶことができます。
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前期型と後期型どちらが良いのか
ここからは、前期型と後期型どちらが良いのかについて解説していきます。
前期型と後期型のどちらがいいかは、人によって変わってきます。
ここからは、前期型がおすすめな方、後期型がおすすめな方を解説します。
前期型がおすすめな方

・購入価格を抑えたい方
・自分好みにカスタムしたい方
・前期型のデザインが好きな方
上記の3つが当てはまっていれば、前期型をおすすめします。
前期型は後期型に比べて、全体的に中古車の価格が安い傾向にあります。(特別仕様車は別です)
なので、前期型の方が購入価格を抑えやすいです。
カスタムを楽しみたい方は、前期型で購入価格を安く抑えることで、余ったお金をカスタム費用に回すことができます。
後期型がおすすめな方

・購入価格よりも修理費用を抑えたい方
・純正のままで楽しみたい方
・後期型のデザインが好きな方
上記の3つが当てはまっていれば、後期型をおすすめします。
後期型の方が、前期型よりも故障しにくいです。
購入価格が多少高くても、修理費用を含めた維持費が前期型よりも安く抑えられる傾向にあります。
デザインに関しては、前期型よりも後期型の方がスタイリッシュになっています。
迷っている方は…

どちらにしようか迷っているのであれば、僕は後期型をおすすめします。
何度も書きましたが、故障しにくいというのが大きな理由です。
前期型の弱点を踏まえたうえで開発されているため、後期型の方が完成度が高いです。
かといって、前期型がダメかと言われればそんなことはありません。
前期型でも後期型と基本性能はほとんど変わりませんし、乗っていて非常に楽しいです。
基本性能がほとんど一緒なら壊れにくい方が良いですよね。
だからこそ、迷っているのであれば後期型をおすすめします。
僕は前期型を買いました

後期型をおすすめしてはいますが、僕が買ったのは前期型になります。
前期型のベースグレード(5MT)を総額68万円で購入しました。
前期型にした理由は、「安いから」。ただこれだけです。
というより、買った時はRX-8についての知識がほとんど無かったため、前期型と後期型があることすら知りませんでした。
何も知らずに前期型を買ってしまいましたが、後悔はしていません。
確かに多くの故障を経験しましたが、ロータリーエンジンの楽しさを知れましたし、車のことをもっと勉強しようと思えるようになりました。
後悔どころか、むしろ「買って良かったな」と思っています。
まとめ

今回は、RX-8の前期型と後期型の違いについて解説しました。
今回の記事内容を簡単にまとめました。
- 外観、内装が違う
- グレードの数が違う
- カタログ値のエンジン出力が若干違う
- 故障率が違う
- カスタムパーツの数が違う
- 中古車の台数、価格が違う
前期型がおすすめ | 購入価格を抑えたい方 自分好みにカスタムしたい方 前期型のデザインが好きな方 |
後期型がおすすめ | 購入価格よりも修理費用を抑えたい方 純正のままで楽しみたい方 後期型のデザインが好きな方 |
どちらにするか迷っている方は、ぜひ本記事を参考に選んでみてください。
また本ブログでは、他にもRX-8に関する記事を作成しています。合わせてお読みください。

