RX-8はやめとけ？壊れやすい？原因と理由を車好きが徹底解説！

「RX-8」とネットで検索をかけると、

「RX-８やめとけ」
「RX-8 壊れやすい」
「RX-8 ひどい」

といったネガティブな検索候補が出てきますよね。

なぜ「やめとけ」「壊れやすい」などの検索候補が上位に表示されるのかの理由、そしてこれらは本当なのかをRX-8に3年乗ってきた僕が解説していこうと思います。

また、おすすめできる方、できない方についても解説していますので参考にしていただけると幸いです。

RX-8はやめとけと言われている理由

まずは、RX-8はやめとけと言われている理由を5つ挙げたので、それぞれ解説していきます。

①燃費が悪い

1つ目は、燃費が悪い点です。

RX-8はロータリーエンジンを搭載しているため、構造上仕方のないことではありますがそれを加味しても燃費は悪いです。
僕の乗り方は通勤がメイン（片道10kmほど）ですが、6km/L程度しか走りません。
2週間に1回はガソリンを入れる必要があります。

ハイオク指定というのも相まってガソリン代は高額になってしまうため、RX-8はやめとけと言われる理由の1つになっていると思います。

こちらの記事で、ガソリン代の計算を行っていますので、合わせてお読みください。

②メンテナンス費用、頻度が高い

2つ目は、メンテナンス費用と頻度が高い点です。

RX-8は、メンテナンスに非常に気を使います。

具体例を挙げると、まずエンジンオイルです。
RX-8が搭載しているロータリーエンジンは、構造上走るとオイルが減っていきます。

1000kmほど走ったらオイル量を点検して、規定量の下限に近づいたらオイルを補充しなければなりません。
オイル交換の頻度も3000km〜5000kmまたは、3ヶ月〜半年と他の車よりもスパンが短いです。
また、ロータリーエンジン専用オイルは値段が高めなので経済的負担も大きくなってきます。

エンジンオイルに関してはこちらの記事もご覧ください。

もう1つ具体例を挙げると、スパークプラグです。
普通の車だとプラグは10万kmほど無交換でも問題ありませんが、RX-8は1万km〜2万kmほどで交換が必要になってきます。

交換を怠ると、失火などのトラブルが起きたり、プラグがかぶってエンジンが掛からなくなったりと良いことなしです。

こういったメンテナンス費用、頻度の高さもRX-8はやめとけと言われている理由になっています。

③ロータリーエンジンについて知識が必要

3つ目は、ロータリーエンジンについてある程度の知識が必要な点です。

上記のメンテナンスにも関係してくる話になりますが、RX-8に搭載されているロータリーエンジンは非常に特殊なエンジンです。

普通のエンジン（レシプロエンジン）と同じような付き合い方（特にメンテナンス）は良くないため、ロータリーエンジンに関する知識が必要になってきます。

乗りながら知識を身に着けていけば全く問題ありませんが、知識を付けるのが面倒だという方は必ず痛い目を見ます。
ロータリーエンジンの知識を身に着けようとしない方は、RX-8 はやめとけと言われています。

④壊れやすい

4つ目の理由は、壊れやすい点です。

RX-8の初期型は発売から20年近く経っていますので、年式を考えるとどこか壊れてもおかしくはありません。
「ネット上で騒ぎ立てられているだけだ」という意見もありますが、僕も数多くの故障を経験しているので、壊れやすいのは間違いではないと思っています。

もう1つ故障の原因を挙げるとすると、熱の影響です。
RX-8 が搭載しているロータリーエンジンは、熱を持ちやすいという特性があります。
この熱の影響を受けてエンジンルーム内のパーツが故障するのはよくある話です。
例：カプラーの接触不良

壊れやすい車に乗りたい人は誰もいないはずですから、RX-8はやめとけと言われているわけです。

僕のRX-8故障歴はこちらの記事で紹介しています。

⑤先代のRX-7と比べられてしまった（RX-7が偉大すぎた）

5つ目は、先代のRX-7と比較されてしまった点です。
個人的に、RX-8はやめとけと言われている最大の理由がこれだと思っています。

RX-8は、RX-7の後継車となります。
現在も大人気のRX-7ですが、RX-7が実用性度外視のピュアスポーツカー（純粋なスポーツカー）だったのに対し、RX-8はピュアスポーツカーではありません。
かといって実用性抜群でもないという、なんとも中途半端な立ち位置になってしまっています。

偉大なるRX-7の後継車ということで、発売前から期待が高まりすぎてしまっていました。

そして発売後、RX-7と同じようなピュアスポーツカーであることを期待して乗った結果、がっかりしてしまった方が多く、RX-8はやめとけという意見が広まってしまったのです。

実際にRX-8は買わない方がいいの？

上記の7項目のうち、1つでも当てはまるものがあればRX-8は買わない方がいいです。

僕がRX-8に乗り続けている理由

ここまでRX-8についてネガティブな内容ばかり書いてきました。

しかし、僕は2年以上RX-8に乗っています。これほどのネガティブ要素がありながら、なぜ僕がRX-8に乗り続けているのかを説明していきます。

①旋回性能が高く、運転が楽しい

1つ目の理由は、旋回性能が高く、運転が楽しいからです。

RX-8は旋回性能が非常に高く、ハンドル操作に対して車が機敏に反応してくれます。

なので、交差点を曲がるだけでも楽しいですし、峠に遊びに行くと気持ちよく走れたり、サーキット走行では思い切りコーナーを攻めることができたりするのもとても楽しいです。

また、急ハンドルにもしっかり反応してくれるので、安心感があります。

②エンジンフィーリング、エンジン音が良い

2つ目の理由は、エンジンフィーリングとエンジン音が良いからです。

RX-8が搭載しているロータリーエンジンは、エンジンフィーリングとエンジン音が独特で個人的には非常に好みです。

決して速くはありませんが、回転の上がり方がとてもスムーズで抵抗感がまったくありません。どこまでも回っていきそうな勢いで回転数が上がっていきます。

そして、エンジンの回転が上がるとともに車内に入ってくる心地の良いエンジン音も最高です。
この車でしか味わうことができないと思います。そして、一度味わうと病みつきです。

このエンジンフィーリングとエンジン音も、運転の楽しさに大きく貢献していると思います。

③スポーツカーとして見れば実用性が高い

3つ目の理由は、スポーツカーとして見れば実用性が高いからです。

先ほどRX-8は実用性抜群ではないと書きましたが、スポーツカーとして見れば実用性は十分あります。
後部座席が普通に使えるのはポイント高いです。

RX-7や86、シルビアなどの後部座席は人権が無いに等しいです。
RX-8はすごく広いわけではありませんが、大人でも普通に座れます（あまりに身長が高い人はきついですが）。

そして、トランクもそこそこの広さがあるので、積載性も十分です。
サーキットに走りに行くとき、タイヤが4本積めます。

RX-8に乗り続けている理由まとめ

RX-8に乗り続けている理由をまとめると、

となります。

「ネガティブ要素の方が数が多いじゃん！」と思った方もいるかもしれません。
たしかに数だけ見ればネガティブ要素のほうが多いですが、そのネガティブ要素を①と②が全て帳消しにしてくれます。

正直RX-8を買うまでは、ドライブが楽しいと思ったことがありませんでした。
ですがRX-8を買って「ドライブって楽しい！、ドライブに行きたい！」と心から思えるようになりました。

維持費が高かろうが、故障が多かろうが「ドライブって楽しい！、ドライブに行きたい！」という思いが圧倒的に上回ってしまっていますね。

大げさに聞こえるかもしれませんが、RX-8を買って人生の楽しみが増えました。
RX-8に出会えて僕はとても幸せです。

RX-8がおすすめできる方

個人的には、上記の項目のうち①と②は片方しか当てはまっていなくても大丈夫ですが、③は必須条件だと思っています。

整備は自分でできなくても全く問題ないので、エンジンオイルやプラグ、冷却水など交換時期が来たらディーラーや整備工場に持って行きましょう。

「面倒だから」とサボってしまい、「エンジン本体にダメージがいってしまい、100万円以上の出費」となると非常に悲しいですし、経済的にも厳しくなると思います。
そうならないためにも、定期的なメンテナンスは必ず行ってください（メンテナンスしていても壊れるときは壊れますけどね笑）。

RX-8を100点満点で点数をつけるとすると、僕は95点あげます。
燃費の悪さで－5点としましたが、それ以外は文句ないです。

誰にでも勧められる車ではないですが、上記の③の条件に当てはまっていればぜひ乗ってほしい車です。

まとめ

今回は、「RX-8はやめとけ」がメインテーマでした。

もう一度まとめると、RX-8はやめた方がいい（買わない方がいい）方は、

この中の1つでも当てはまるものがあればやめた方がいいです。

逆におすすめできる方は、

くどいですが、③は必須条件です。逆に③が当てはまっていれば、買う価値は十分にあります。

少し長めの記事となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。