RX-8に乗っている皆様、いざ車に乗ろうとしたら「エンジンがかからない!」といった状況に陥ったことはありませんか?
さっきまでは調子良く走っていたのに、急にエンジンがかからなくなると焦りますよね。
僕も仕事から帰ろうとしたらエンジンがかからなくなった経験があります。
そこで今回は、RX-8のエンジンがかからない時の原因と対処法を解説していこうと思います。
記事の最後では、僕がエンジンがかからなくなった時の体験談も書いていますので、ぜひ最後までお読みください。
RX-8のエンジンがかからない原因とは?

まずはエンジンがかからなくなる原因を解説していきます。
いち早く対処法を知りたい方はこちらへどうぞ。
①プラグかぶり

これは、RX-8あるあるのトラブルです。
プラグかぶりとは、スパークプラグにガソリンが付着して濡れた状態となってしまい、火花を飛ばすことができない状態のことです。
症状としては、セルモーターは回るけどエンジンがかかってくれないです。
エンジンは、プラグから飛ばした火花でガソリンを爆発させることで動力を得ています。プラグがかぶると、火花を飛ばせなくなるため、エンジンがかからなくなるということです。
RX-8の場合、ちょい乗りでプラグかぶりを起こすことが多いです(特に冬場)。
例:家の近くのコンビニに行くために少し車を動かして、帰ろうとしたらプラグかぶりを起こしてエンジンがかからない。
②セルモーターの回転が足りない、またはセルモーターが壊れている

2つ目の原因は、セルモーターの回転が足りないことです。
エンジンをかける際のセルモーターの回転数は、250回転が目安と言われています。
この回転数に達していないと、うまくエンジンがかからないことがあります。
また、セルモーターが壊れている場合もエンジンをかけることができません。
RX-8の場合、セルモーターの回転が低い原因は主に下記の2つです。
①バッテリーが弱っている
②初期型のセルモーターを使用している
③バッテリーが上がっている

3つ目の原因は、バッテリー上がりです。
RX-8に限らず、バッテリーが上がってしまいエンジンがかからないのはよくある話です。
症状としては、セルモーターや電装品が一切動きません。
④燃料ポンプの破損

4つ目の原因は、燃料ポンプの破損です。
燃料ポンプが破損しているせいで、エンジンにガソリンを送ることができなくなるため、エンジンがかからなくなるというわけです。
RX-8の燃料ポンプは以前にリコール対象となっています。
対策済みの場合は燃料ポンプの故障は考えにくいですが、可能性がゼロではないため、原因のひとつとして挙げました。
⑤オルタネーターの破損

5つ目の原因は、オルタネーターの破損です。
オルタネーターは一言でいうと「発電機」です。エンジンと連動していて、エンジンがかかっているときに発電して、バッテリーを充電しています。
オルタネーターが壊れるということは、発電ができなくなってしまい、バッテリーを充電することができません。
よって、バッテリー上がりを起こしてしまいエンジンがかからなくなります。
RX-8のエンジンがかからない時の対処法
ここからは、RX-8のエンジンがかからない時の対処法を3つ紹介します。
①デチョーク操作を試してみる

デチョーク操作は、「エンジンへのガソリンの供給を停止した状態でローターを回転させ、内部にたまった未燃焼ガスを排出させる操作」です。
やり方の手順は、
- アクセルペダルを全開まで踏む(MT車の場合はクラッチも踏んでください)
- そのままの状態でセルモーターを7秒ほど回す
- エンジンスイッチを切る
これだけです。
注意するポイントとしては、アクセルペダルは必ず床いっぱいまで踏んでください。
中途半端にアクセルを踏んだ状態だと、エンジンにガソリンが供給されてしまい、プラグかぶりの原因を作ってしまいます。
デチョーク操作はこちらの動画の7:30あたりから説明があるので、こちらも参考にしてみてください。
②ジャンピングスタートを試してみる

ジャンピングスタートとは、「外部から電気を供給してもらいエンジンを始動させる方法」です。
バッテリーが上がってしまったときに有効な手段です。
手軽にできるデチョーク操作とは違い、事前にジャンプスターターを準備しておく必要があります。
また、ジャンプスターターは充電しておく必要があるため、その点も注意が必要です。
ジャンピングスタートの手順は以下の通りです。
- 車の電源をOFFの状態にして、AT車はギヤをPの位置に、MT車の場合はニュートラルにする
- パーキングブレーキを掛ける
- ジャンプスターターの赤色のプラスケーブルをバッテリーのプラス端子に接続する
- 黒色のマイナスケーブルをボディアースに接続する
- ジャンプスターターの電源を入れて数分間放置して、エンジンをかける
- エンジンがかからなければ、もう少し時間を置く
- エンジンがかかったら、ジャンプスターターの電源を切る
- マイナスケーブル、プラスケーブルの順に外す
- しばらく走行して、バッテリーを充電する
走行中は、バッテリーに負荷を掛けないためにも、エアコンやオーディオはオフにすることをおすすめします。
③それでもダメなときは…

上記の2つを試しても、エンジンがかからない場合は自分の力で解決するのは厳しいです。
諦めてレッカーを手配しましょう。
JAFの会員の方は、15km以内までは無料で運んでくれます。
また、JAFの会員ではない方も、任意保険のロードサービスを利用することで、無料で運んでもらうことができます。
保険会社によってサービス内容が異なる可能性があるので、詳しくは契約している保険会社に確認しましょう。
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エンジンがかからなくなることへの事前対策
エンジンがかからなくなる可能性を下げられるように、事前にできる対策を3つ紹介します。
①水温計の針が真ん中に来るまではエンジンを切らない

先ほどちょい乗りでプラグかぶりが起きやすくなると書いたように、少し車を動かしてすぐにエンジンを停止すると、次にエンジンをかけようとしたときにかからない可能性があります。
そうならないためにも、水温計の針が真ん中付近に来るまではエンジンを切らないようにすることをおすすめします。
②プラグを定期的に交換する
プラグが摩耗して、点火力が弱っている状態でエンジンをかけようとして、プラグかぶりを起こすケースもあるようです。
最低でも車検ごと(2年に1回)で交換するようにしましょう。
ちなみに、僕は1年に1回のペースで交換しています。
③セルモーターを対策品に交換する
こちらは初期型のRX-8に乗っている方向けの対策内容です。
先ほども少し書きましたが、初期型のセルモーターは回転数が低いです。
そのせいで、エンジンがうまくかからずその瞬間にプラグかぶりを起こして、さらにエンジンがかかりにくい状況を作ってしまう可能性があります。
対策品に交換されているかどうかの見分け方ですが、セルモーターの音に注目してください。
動画のような音であれば対策品です。
【体験談】RX-8のエンジンがかからなかったときの話
ここからは、僕のRX-8のエンジンがかからなくなったときのお話になります。
状況と症状

2021年の9月ごろのことです。仕事が終わって家に帰ろうとしたときにエンジンがかからなくなりました。
それまでエンジン関連の不調はなく、警告灯も一切点灯していませんでした。にもかかわらず急にエンジンがかからなくなったので、とても焦ったのを覚えています。
症状としては、セルモーターは回っているのにエンジンが掛かってくれなかったです。
どのように対処したか

セルモーターは回っていたので「プラグかぶりか!」と思い、デチョーク操作を4回ほど試してみましたがエンジンは始動しませんでした。
諦めてJAFを手配してマツダディーラーまで運んでもらうことにしました。
会社の駐車場で敷地はあまり広くなかったのですが、非常にスムーズに積載していただけました。
僕はJAFの会員で、けん引距離も15km以内だったので無料で運んでもらえました。
エンジンがかからなかった原因

それから1週間後、ディーラーから連絡があり「燃料ポンプの故障」とのことでした。
修理費用は総額73,432円と痛い出費となってしまいましたが、快調に走れるようになりました。
これで一安心と油断しきっていたら、3週間後再びトラブルに見舞われました。
今度は路上で急にエンストして、再始動不可能になりました。
なんとか惰性ですぐ近くにあった美容院の駐車場に避難しました。
またまたJAFでマツダディーラーまで運んでもらいました。
1週間後、ディーラーから「レベルゲージも壊れていました」と連絡がありました。
さすがに気の毒に思ってくれたのか、工賃を10,000円カットして総額32,000円で修理していただきました。
学んだこと

今回の件で学んだことは、「油断は禁物!」ということです。
警告灯が点いてなかろうが、修理したばかりだろうが車はいつ壊れるか分かりません。
皆さんの不安を煽りたいわけではありませんが、日頃から「いつ故障してもおかしくないな」ということを頭の片隅にでも置いておくと、いざ故障したときに冷静に対処することができるかと思います。(なかなか難しいですが笑)
これ以外にも故障歴がたくさんあるので、興味のある方はこちらの記事も読んでいただけると幸いです。

まとめ

いかかでしたか?
今回はRX-8のエンジンがかからなくなる原因と対処法を解説しました。
エンジンがかからなくなってしまったときの対処法は、
- デチョーク操作を試してみる
- ジャンピングスタートを試してみる
- 諦めてレッカーを呼ぶ
となります。
また、
- 水温計の針が真ん中に来るまではエンジンを切らない
- プラグを定期的に交換する
- セルモーターを対策品に交換する
これらを行うことで、エンジンがかからなくなることを防ぐ事前対策になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!